歯のこと

技工士の仕事6

こんにちは技工士Kです。

松山では懸念されていた水不足も台風で一気に解消、国体も無事終わりました。

もっとも、あと数時間降っていたら重信川決壊なんて大災害の恐れとなるギリギリの状態でした。

K家の隣の川も一部決壊し、災害時用持ち出しバックを用意したほど。

そうそう後日家の塀の隅に、亀が流れ着いていました。

ビックリしました。

さて今回も模型製作の続きです。

分割を終えた模型を一歯一歯技工用エンジンで綺麗にしていきます。

ここでいう綺麗にするとは歯肉ギリギリのラインを明確にするということです。

要は歯の周囲をラインギリギリに削る作業です。

もちろんのことですが石膏は削る際多少チップしてしまうので、ラインに近い所は目の細かい切削工具に切り替えなくてはなりません。

そうやって歯の周囲をぐるりと削り出し鋭角なラインを出します。

そのラインをエンピツでマークします。

これで取り敢えず半分終了。

後はこの模型の凹凸を極力無くす作業に移ります。

イメージとしては茶筒の蓋です。

なるべく側面を平行に仕上げてその上にかぶさってくるいわゆる差し歯の嵌合力を高めるための作業となります。

これはそののち削った歯と差し歯を繋ぐ接着剤(いろんな種類があるのでここではそう表記しますが皆様のイメージされている接着剤とは違います。)が入るスペースも兼ねます。

それらの作業を終えた後、模型の保護材を塗って長々と書いた模型製作ほぼ終了です。

この後はいよいよそれらを本体に戻します

きちんと本体に収納されたのを確認後、今度は相対する歯と嚙み合わせ、皆様の口腔内のあるべき位置状態に再現する装置に装着します。

この装着も石膏を使用しますが、ここでも石膏は膨張し僅かに変形をもたらします。

ですのでなるべく膨張の少ない石膏を使用します。

非常に難しいケースの場合そこから更なる細工をする場合もあります。

少し専門的になりすぎて説明申し上げにくいのでこの部分は割愛させていただきます。

さてこれでようやく模型製作終了です。以下次号。

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