歯のこと

今と昔の差

皆さんこんにちは、衛生士ウサミです。

いよいよ今年も後残り10日程となりました。

早いもので1年があっというまにおわってしまいます。

朝晩よく冷え込み寒くなりますので暖かい格好をしてお過ごしください。

さて、私事ではありますが先日祖父が95歳の長い生涯を遂げました。

大住生で生前から食べる事が大好きで好き嫌いなく何でも食べる人でした。

亡くなる直前まで全て自分の歯でした。

年齢も高齢な為、奥歯が急にぽろっと取れて笑いながら『歯が抜けた!』と報告を受ける事もありました。

高齢ですが堅いものが大好きで歯が折れるんじゃないかと思うような堅いせんべいもバリバリ食べたので顎の骨も歯も比較的かなり丈夫な方だと思います。

最後のお骨拾いの時に驚いた事があって、10年前に祖母が亡くなった時は総義歯だった為そういう経験を持つことができなかったのですが祖父の時は歯がきれいに焼け残っていました。

しかも、20本程

お骨拾いの時に皆が宝物探しのように数多くある歯を1本1本拾い骨壷に入れてあげていました。

その他にも肩やヒザ、腕の関節がかなり太く私の握りこぶしくらいの大きさはありました。

きれいにほとんど骨が残っていた為いかに祖父が元気な体だったか丈夫な骨や歯だったかを知る事ができました。

90歳を超え100歳近くの年齢で20本以上自分の歯を持っていたのですばらしかったです。

中々この業界にいても、そういう方を見ることがないので少し誇らしい気持ちになりました。

それと同時に最近の子供達は、顎の骨の発達が遅い歯並びが悪い子が多い事に気が付きました。

祖父のような昔の方は、食べ物に苦労をして食べたくても食べれない時が多かったと聞きました。

ましてや、好き嫌いなどしていては食べる物がないという時代です。

いかに多くの物を食べれるかという時代なので今のようにコンビニもスーパーもない時代です。

だから、何でも食べれてよく咬みお腹を満たすので丈夫なのです。

患者さんにもよくこの話をするのですが、戦争が終わり平和な時代が訪れお金があれば何でも手に入る時代になってから物の有難みが薄れているような気がします。

物が壊れると昔の人はどうにかして使えるようにしようとします。

ですので基本的に手先が器用です。

わかりやすく言えば自給自足の生活です。

無駄がないので物を大切にします。

平和なのはとても良い事なのですが裕福なのも少し考えものです。

昔の人生の大先輩方のお口の状態と今の子供達の状態を比べると差は歴然です。

昔はよく咬み栄養のある物をたくさん食べるので顎の骨が丈夫で大きい為、歯質がしっかりし、歯並びの良い人が多いです。

今の子供は、やわらかい物を好んで食べるので咬まずに飲み込む人が多く、顎の発達がしっかりしていない為個人差はありますが子供の歯より大人の歯が1.5倍大きいのに歯が横に並ぶスペースがなく歯並びが悪く矯正対象になってしまう子が増えてます。

いかに好き嫌いなく、堅い物もしっかりよく咬んで食べ顎を大きく発達させるかが重要です。

なので将来の為にも骨のない魚をスーパーで買うのを止め野菜もたくさん摂取できる食事を提供してあげてください。

今からの時代を築いていく子供達が健康でいられるよう今後もお口のサポートをしていきたいと思います。

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