歯のこと

歯の欠損を考える

こんにちは、技工士のナカムラです。

歯の欠損は、何らかの原因があっておこります。

その歯を失った原因は、その歯だけの問題だったのか、あるいは欠損にさせる原因がその歯以外にもあったのかをしっかり検査しなければ、さらに欠損を拡大させてしまうことになります。

そこで、歯の治療の計画をたてるときは患者さんのQOL(生活の質)を読み取らなければなりません。

歯科での治療は「疾病への対応」と「障害への対応」が一連の治療の流れのなかで行われることが多く、本来対応の異なる、疾病と障害を分けて考えられていないことが多いようです。

歯の欠損は間違いなく障害であり、それが治療の対象になる為には、障害にたいして生活の質の低下があるかどうかが確認されなければなりません。

したがって、欠損に対して治療が必要かどうかは、患者さんの選択によるところが大きいようです。

欠損への対応は、大きく分けると、パーシャルデンチャ-、ブリッジ、インプラント、欠損のままにしておくという4種類がありますが、すべての選択肢に利点と欠点があります。

その中で患者さんが望んでいる修復方法について、できるのか、できないのか、リスクはどの程度あるのかを可能な限りあきらかにするために、まずは欠損修復の検査を行います。

患者さんの生活の質も、年齢、性別、社会環境によってさまざまであるため、同一の設計になることはありません。

現実には、診断結果に基づいて、術者は修復方法を絞り込んで患者さんに提示し、選択してもらうことになります。

形態の回復、およびそれができるだけ長く維持される為に、残された歯、組織の保全も考えながら治療方法を勧めていきたいと思います。

次回はもう少し具体的にはなしを進めたいと思います。

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