お口の病気と肝炎
みなさん、こんにちは。
伊藤歯科医院カワニシです。
肝臓は感染していても日常生活に支障が出ることが少ないこともあり、沈黙の臓器と呼ばれています。
肝臓に感染して肝炎を起こすウイルス性肝炎には、A~Eまでの種類があるといわれています。
A型とE型肝炎は主に食物から感染するもので、急性肝炎の原因となります。
A型とE型肝炎のほとんどは持続感染になることはなく、一過性のものとなります。
しかし急性肝炎はまれに重症化することがあり、重症化したものを劇症肝炎といいますが、劇症肝炎を発症すると死亡率が高いといわれています。
急性肝炎が劇症肝炎となる原因はわかっていないそうです。
歯科で問題になるのは一般的にはB型肝炎とC型肝炎です。
B型肝炎やC型肝炎は血液や唾液などの体液を介して感染します。
またA型肝炎やE型肝炎のように一過性ではなく感染が持続化することが多いのが特徴です。
B型肝炎とC型肝炎の持続感染を放置していると、肝硬変に移行することがあり、肝がんが発症しやすくなるため注意が必要です。
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