2017年12月14日
根拠に基づく医療
こんにちは、広報・受付担当トガワです。
「Evidence-based medicine(根拠に基づく医療)」という概念が1991年に提唱されました。
この概念は、歯学教育の場でも国家試験出題基準の中に「根拠に基づいた医療-むし歯予防法の評価、歯周病予防法の評価-」があり、歯科医師になるために学ぶべき必須項目となっているそうです。
「根拠に基づいた医療」の中で、根拠の質が高いむし歯予防法として「フッ化物応用」が挙げられています。
1945年にアメリカのグランドラピッズ市で、飲料水中に存在するフッ化物の量を適正な濃度に調整し、その飲料水を摂取することによってむし歯を予防する方法である水道水フロリデーションが実施されました。
それ以降、54ヶ国で約4億人以上が利用しています。
フッ化物配合歯磨き剤は、フッ化物応用の中で最も利用人口が多く、世界で15億人以上が利用しているそうです。
その他では、全身応用としてフッ化物錠剤、局所応用としてフッ化物歯面塗布、フッ化物洗口等が利用されており、特にフッ化物洗口は近年急速に普及しています。
フッ化物配合歯磨き剤は、1988年以降で急速に増加して、2010年には市場の90%を占めています。
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