今日のお花 2019/4/14

今日のお花 2019/4/14
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は舌の病気についてのお話です。
中医学では「舌診」という言葉があり、舌の状態を診ることで健康状態が分かると考えられています。
また舌は、自分自身でも目で見て確認できる器官のため、異常を早期に発見する事が可能です。
一部をご紹介します。
〈舌の異常〉
ドライマウス、口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)・・・口腔内が乾燥し、舌がひび割れたりする症状
舌痛症(ぜっつうしょう)・・・外見に変化はないが、舌にヒリヒリやジンジンと感じる痛みが出ている状態
白斑症(はくはんしょう)、白なまず・・・白い斑が現れる後天性の皮膚病の一種で、「しろなまず」とも呼ばれる
白板症(はくばんしょう)・・・粘膜表面が盛り上がって白っぽい板状や斑状の病変
紅板症(こうばんしょう)・・・ビロード状の鮮やかな紅色の前がん病変
扁平苔鮮(へんぺいたいせん)・・・粘膜や舌、歯肉などの口腔粘膜にレース状の白斑ができる
カンジダ症・・・カンジダ真菌によって引き起こされる真菌症
地図状舌(ちずじょうぜつ)・・・舌の所々に、中央は淡い紅色、周囲は白色の地図のような模様ができている状態
舌炎(ぜつえん)・・・舌に起こる炎症
溝状舌(こうじょうぜつ)・・・舌の表面に深い溝ができる症状
黒毛舌(こくもうぜつ)・・・・・舌の表面が黒い毛が生えたように見える状態
赤色平滑舌(せきしょくへいかつぜつ)・・・舌乳頭(ぜつにゅうとう)と呼ばれる舌の表面の小さな突起が委縮して赤くつるつるになった状態
〈舌のできもの〉
乳頭腫(にゅうとうしゅ)、線維腫(せんいしゅ)・・・舌にできる「おでき」「いぼ」のようなもので、比較的よく見られる良性の腫瘍
舌の口内炎(こうないえん)・・・舌のできもの
ガマ腫-粘液嚢胞・・・組織内に唾液がたまりできた嚢胞
ブランダンヌーン嚢胞―粘液嚢胞・・・舌先部下面にあるブランディンヌーン腺にできる嚢胞
血腫(けっしゅ)、血豆(ちまめ)・・・舌を噛んだり、歯が当たったりすることでできた血腫
舌癌(ぜつがん)・・・舌に生じる癌
リガ・フェーデ病・・・乳幼児の舌の裏にできる外傷性の潰瘍
ベーチェット病・・・難治性の全身性炎症疾患で、口の中に現れる症状として、舌、唇、頬粘膜、歯肉などに境がはっきりとした円形~楕円形の潰瘍ができる
〈その他〉
舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)、舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)・・・舌小帯という薄いひだが太く短い場合、舌が口底部方向に固定され舌全体が動きにくい状態
治療の方法は症状によって、口腔内の清掃、投薬治療、レーザー治療、外科的治療等様々です。
また、患部の見た目が非常に似ているものもあるため、その場合は専門医による判別が必要です。
何科を受診すればよいか分からない・・・という方は、まずは一度歯科にご相談ください。