2020年07月06日
お口の老化現象
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は「お口の老化現象」についてのお話です。
加齢と老化は、時の流れとともに誰にでも起こる現象です。
加齢と老化現象は、生体に好ましいものではないことが多く、一度起こると不可逆的に進んでいきます。
加齢・老化現象は成熟期初期から始まり、中高年では全身諸臓器、組織における細胞増殖能は低下して、実質細胞は減少し、間質細胞が増加します。
もちろんお口の中にも老化現象は現れます。
たとえば加齢に伴って歯の根元のむし歯になったっり、歯を失ったりします。
40歳代までは付着上皮はエナメル質に付着していますが、50歳代ではエナメル質・セメント境付近に、そしてそれ以降はセメント質に付着するように、歯ぐきが退縮していき、歯の根元が露出してくるようになります。
加齢に伴って歯周病のリスクが高くなり、唾液の減少などの条件が加わると、露出した根元へのむし歯も必然的に増えていきます。
カテゴリー 歯のこと