2020年07月11日
右下親知らずの抜歯
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は右下の親知らずの抜歯のお話です。
今回の患者様は、右下親知らずが1週間前から痛み始めたため来院されました。
当院の受診は1年7ヶ月ぶりのため、まずはお口の状態から確認していきます。
そしてパノラマ写真を撮影して親知らずの状態を確認します。
画像を確認したところ、親知らずはほぼ真っ直ぐに生えていましたが、歯茎に埋まっているようです。
親知らずは、下顎を通っている下歯槽神経に非常に近いところに生えている場合もあるため、CTも撮影し親知らずと下顎を通っている神経管の位置等の詳しい解析を行います。
神経に近い位置ではありましたが、抜歯は可能という先生の診断でした。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
まずは歯茎を切開し、親知らずの周りの骨を最小限削っていき手前の歯の根っこを傷つけないように親知らずの一部を縦に切断して取り除き、抜いていくためのスペースを作ります。
そして神経管を圧迫しないよう慎重に親知らずを脱臼させて抜いていきました。
穴が開いた部分には骨を造るお薬を入れ、傷口を縫合し抜歯終了です。
再度パノラマ写真を撮影して確認してみると、抜き残しもなくスッキリと抜けていました!
下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、しびれた感じか6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、痛みは少しあるが、出血や腫れ、痺れはないとのことでしたので一安心です。
お疲れ様でした。
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