2020年07月20日
口腔がん
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日はお口の中の怖い病気、「口腔がん」についてのお話です。
近年、日本における喫煙率は減少傾向にあるといえます。
しかしその一方で、口腔・咽頭がんは30年前と比較して4倍以上に上昇しているそうです。
喫煙や飲酒などの生活習慣は、発がんの過程の大きな病因といわれていましたが、どうやら原因はこれだけにとどまっていないのではないか、ということが分かります。
一般的に口腔がんの病因は、生活習慣の他にも口腔内の不衛生、栄養バランス、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、適合の悪い入れ歯、歯の鋭縁による慢性的な刺激などが挙げられています。
現在では女性、若年者、口腔衛生良好者、非喫煙者にも口腔がんが増加しており、これは世界的な現象といわれています。
このことにいち早く気づいたのがアメリカの歯科医師会で、「口腔がんは高齢者だけの病気ではない、女性、若年者、非喫煙者も気をつけよう」という口腔がん予防ポスターが作られたそうです。
カテゴリー 歯のこと