2021年01月03日
左下の親知らずの抜歯
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は左下の親知らずの抜歯のお話です。
今回の患者様は、左下の親知らずの抜歯を希望され、来院されました。
お口の状態を確認すると、左下の親知らずは頭が少しだけ見えている状態でした。
続いてパノラマ写真を撮影して親知らずの状態を確認します。
画像を確認したところ、親知らずが手前の歯を押すようにななめに生えていました。
下顎の親知らずは下歯槽神経に非常に近いところに生えている場合もあるため、CTも撮影して、立体的な画像で親知らずと下顎を通っている神経管の位置等の詳しい解析を行います。
根っこは神経に近い位置にあるようでしたが、抜歯は可能との診断でした。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
まずは親知らずはほとんど歯ぐきの下に隠れている状態なので、歯ぐきを切開していきます。
親知らずの周りの骨を最小限削っていき、抜いていくスペースを作ります。
そこから親知らずの頭を輪切りにするように切断して取り除き、最後に根っこを分割して慎重に抜いていきました。
穴が開いた部分には骨を造るお薬を入れ、傷口を縫合し抜歯終了です。
再度パノラマ写真を撮影して確認してみると、抜き残しもなくスッキリと抜けていました!
下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、しびれた感じか6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、出血は少し見られるものの、痛み、腫れ、痺れのいずれもないとのことで一安心です。
おつかれさまでした。
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