2021年01月11日
子どもの歯周病
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は「子どもの歯周病」についてのお話です。
歯周病とは、歯ぐき、歯の周りにある歯根膜、歯を支えている歯槽骨、セメント質から構成される歯周組織に発症する病気で、歯肉炎と歯周炎があります。
歯肉炎は歯ぐきに限局して発症する病態で、子どもでもかかりやすい病気です。
多くの場合、歯の根元部分にプラークが付着していることで引き起こされる慢性炎症です。
また思春期には、ホルモンの分泌の変化によって炎症が助長され、思春期性歯肉炎を発症することもあります。
いずれも正しいブラッシングでプラークコントロールができれば良好になるとともに改善が期待できます。
一方、炎症が歯ぐき以外の歯周組織に波及し、歯槽骨吸収を生じたものが歯周炎と呼ばれます。
子どもの歯肉炎の発症頻度に関して、年齢が上がるとともに増加しているという報告があり、9歳で65%以上が歯肉炎になっているといわれています。
歯周炎に関しては1%未満とされているそうです。
カテゴリー 歯のこと