2021年01月30日
右下親知らずの抜歯
こんにちは、伊藤歯科医院カワニシです。
今回は右下親知らずの抜歯のお話です!
今回の患者様は、右下の親知らずに痛みを感じて初めて来院されました。
まずはお口の状態から確認していきます。
いくつか小さなむし歯と、親知らずは上下左右の合計3本生えているのが確認できました。
痛みのあった右下の親知らずは頭がしっかりと見える状態で生えていました。
歯茎に膿が溜まり痛みが出ていたようなので、一度は切開し、様子をみていましたが、数日たっても痛みが引かないため、今回抜歯を希望されました。
撮影したパノラマ写真で親知らずの状態を確認します。
画像を確認したところ、親知らずはまっすぐ生えていました。
下顎の親知らずは下歯槽神経に非常に近いところに生えている場合もあるため、CTも撮影し詳しい解析を行います。

根っこは下歯槽神経に近い位置にありましたが、抜歯は可能との診断でした。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
まずは親知らずの周りの骨を最小限削っていき、抜いていくスペースを作ります。
そこから親知らずの頭を掴んで、慎重に抜いていきました。
穴が開いた部分には骨を造るお薬を入れ、傷口を縫合し抜歯終了です。
下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、しびれた感じか6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、今は痛み止めが効いていて痛みは感じず、出血が少し見られるとのことでした。
翌日、消毒に来院された際は痛みは落ち着いたとのことで一安心です。
右下親知らずの抜歯、お疲れ様でした。
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