2021年02月20日
右下の親知らずの抜歯
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
口腔内を見る限り、いずれも親知らずは確認できません。
次にパノラマ写真を撮影してみると、右側の親知らずは上下とも、歯茎の深い所で手前の歯を押すように埋まっている事が確認できました。

下顎の親知らずは下歯槽神経に非常に近いところに生えている場合もあるため、CTも撮影し詳しい解析を行います。

痛みの原因と思われる右下の親知らずの根っこは下歯槽神経に近い位置にありましたが、抜歯は可能との診断でした。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。まずは親知らずは歯ぐきの下に隠れている状態なので、歯ぐきを切開していきます。
親知らずの周りの骨を最小限削っていき、抜いていくスペースを作ります。
そこから親知らずの頭を輪切りにするように切断して取り除き、最後に根っこを分割して慎重に抜いていきました。
穴が開いた部分には骨を造るお薬を入れ、傷口を縫合し抜歯終了です。
再度パノラマ写真を撮影して確認してみると、抜き残しもなくスッキリと抜けていました!

穴が開いた部分には骨を造るお薬を入れ、傷口を縫合し抜歯終了です。
下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、しびれた感じか6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、痛み、出血、腫れ、痺れのいずれの症状もないとのことでした。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、痛み、出血、腫れ、痺れのいずれの症状もないとのことでした。
翌日、消毒に来院された際は、痛みが少しあるものの、顎の痛みは落ち着いたとのことで一安心です。
右下親知らずの抜歯、お疲れ様でした。
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