2021年04月24日
左下の親知らずの抜歯
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は左下の親知らずの抜歯のお話です。
今回の患者様は左下の親知らずがむし歯になっているのが気になり、抜歯をした方がよいのか・・・と相談のために来院されました。
まずはお口の中の状態から確認していきます。
見える範囲で生えている親知らずは左下の1本で、しっかりと頭を出した状態で生えていました。
ですが、大きくむし歯になっています。
歯を磨く時にしみる時もあるとのことでしたので、今回左下の親知らずの抜歯を行うことになりました。
次にパノラマ写真を撮影してみると、左側の親知らずは、まっすぐに生えているのが確認できました。

下顎の親知らずは下歯槽神経に非常に近いところに生えている場合もあるため、CTも撮影し詳しい解析を行います。

親知らずの根っこは下歯槽神経に非常に近い位置にあり、根っこの一部が当たっていましたが、抜歯は可能との診断でした。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
周りの骨を最小限に削り、抜くスペースを作ってからゆっくりと掴んで慎重に抜いていきました。
抜いた歯がこちらです↓

穴が開いた部分の傷口を縫合し、抜歯終了です。
抜き残しもなくスッキリと抜けていました!

下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、統計的にしびれた感じが6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、痛みは感じておらず、出血、腫れ、痺れのいずれの症状もまったくないとのことで、大変喜んでおられました♪
左下親知らずの抜歯、お疲れ様でした
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