2021年06月12日
左上の親知らずの抜歯
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は左上の親知らずの抜歯のお話です。今回の患者様は以前、左下と右上の2本の親知らずを抜歯されました。
今回、左上の親知らずを抜歯したいと希望され、約1年ぶりに来院されました。
まずはお口の状態を確認すると、左上の親知らずは、頭の一部が少し見える状態で生えていました。
続いてパノラマ写真を撮影して親知らずの状態を確認します。
画像を確認したところ、歯茎の中は手前の歯の根っこを押すように生えている事が確認できました。
上顎の親知らずの場合、歯の根っこが鼻腔の両脇にある空間(上顎洞)に飛び出ていると、その歯を抜いたあとの穴と上顎洞がつながることもあるため、CT撮影を行い親知らずと上顎洞との位置関係を解析します。
親知らず根っこは上顎洞と充分な距離があることが確認できました。
脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
まずは親知らずはほとんど歯ぐきの下に隠れている状態なので、歯ぐきを切開していきます。
頬側から歯茎を剥離して親知らずの周りの骨を最小限削っていき、慎重に抜いていきました。
穴が開いた部分には骨を造るお薬を入れ、傷口を縫合し抜歯終了です。
抜き残しもなくスッキリと抜けていました!
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、痛み、出血(たぶん止まっている)、腫れ、痺れのいずれもないとのことで一安心です。



いずれは残りの右下の親知らずも抜歯したいとのことでした。
親知らずの抜歯、おつかれさまでした。
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