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院長・スタッフがお届けする元気ブログ
2022年01月10日

産業医および保健師等産業保健スタッフとの連携 その2

就労両立支援上の糖尿病の特徴

糖尿病の両立支援活動に取り組む上で、疾患として糖尿病の特性により特有の背景があり問題が生じます。

まず、糖尿病は生活習慣に大きく関わって発症、進展する疾患のため「生活習慣病」に区分され、生活習慣は患者様自身の問題であって企業が何かすることではないとの見方が一般的になっていることです。

しかしながら自己免疫疾患に分類される1型糖尿病の発症は、生活習慣とはまったく無関係です。

また、2型糖尿病であっても遺伝的な発症に大きく関わっていることは、多くの研究により明らかにされており、必ずしも生活習慣が原因とは言い切れません。

さらに、血糖管理が不良でも、急性の代謝失調状態を除いては高血糖自身が業務遂行能力に影響を及ぼすことは一般的にありません。

糖尿病は自覚症状がほとんどなく、検査をしなければわからない疾患でもあります。

したがって、今日の仕事にはほとんど影響はありませんが、十数年間の放置による高血糖状態持続により不可逆的な慢性合併症が発症し、業務遂行に悪影響することはしばしばあります。

糖尿病慢性合併症は、良好な血糖管理を維持できれば予防可能であり、より早期からの継続的な治療が必要が必要です。

インスリン自己注射による低血糖の問題も両立支援上、大きいです。

自己のみで対応できない無自覚性低血糖発作のある方は、運転業務や危険作業従事は絶対に避けるべきです。

しかし、近年2週間連続して血糖を随時チェックできるフラッシュグルコース測定機器が初めて市場で販売され、このような業務に従事する場合のリスクも減らせるものと想定されます。

 

糖尿病両立支援を行うに当たっての留意事項

「糖尿病」での両立支援では、糖尿病性慢性合併症による視力低下や腎不全などで休職している患者様は復職支援対象となりますが、比較的少数例です。

一般に糖尿病で長期休職する患者様はまれであり、「外来治療継続」が支援の主要目的となります。

また、支援のために個人情報を取り扱うため、患者様への説明と同意が前提となります。

低血糖やシックデイ時の対応を本人、職場へ指導しておくことも重要です。

職場環境なども勘案した、その患者様に最適な個別化した治療をていきょうする必要性もあります。

特に夜勤、シフト制勤務での不規則な食事の場合の内服・インスリン自己注射の方法、運転業務や危険作業を行っている場合の低血糖リスクの少ない薬物療法の選択などの考慮が必要です。

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今日のお花 2022/01/10

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