2022年01月17日
産業医および保健師等産業保健スタッフとの連携 その3
医療機関での両立支援(職域連携)の実際
糖尿病両立支援には院内両立支援チームでの支援体制を整えることが、継続した支援活動に有用で、糖尿棒療養指導士には中心的役割が期待されます。
さらに支援活動自体が、本来業務の一部として位置づけされることが重要です。
なお、支援にあたっては患者との信頼関係の上に成り立つことであるため、支援の入口は医療費や治療方針などに関する相談からはじめて、その後、就労継続上の問題点を確認するなど、時間をかけた対応を心がけることが大切です。
まず、両立で困っている就労糖尿病患者様のスクリーニングと同意取得、次に面談にて治療状況と仕事の情報収集、両立上の問題点の抽出と把握。
可能であれば多職種でのカンファレンス開催にて問題点に対する対応を決定します。
平易な用語で職場へ依頼文書を作成し、患者自身に職場へ提出していただき、就業上の措置・配慮の検討を依頼することとなります。
職場における両立支援の取り組み
職場での両立支援の取り組みは、患者様の働く意欲を高め、ひいては労働生産性向上につながり、企業においても貴重な人材を失うことなく大きなメリットとなります。
最近、「健康経営」の理念が普及し始めており、このような取り組みは会社のイメージ作りと継続的な人材確保上、重要となってきています。
就労糖尿病患者様が働きやすい職場づくりには、産業保健スタッフによる研修、広報、情報提供も重要です。
調査によれば、患者様が両立支援上必要と感じている支援は
①治療法、体調などに応じた柔軟な勤務体制
②治療・通院目的の休暇・休業制度
③休暇制度を利用しやすい社内風土
などが挙げられています。
ます時間単位の休暇制度などに取り組んでいただければと考えます。
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