2022年12月03日
左下の親知らずの抜歯
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は左下の親知らずの抜歯のお話です。
今回の患者様は、以前症状が出ていた右上の親知らずを抜歯されました。
あれから1年以上が経ち、今度は左下の親知らずのあたりに痛みが出たため来院されました。
お口の中を見てみると、左下の親知らずを確認することはできません。
次にパノラマ写真を撮影し確認してみると、左下の親知らずは歯茎の中でまっすぐに生えているのが確認できました。
さらに根っこの先端は少し曲がっているようです。
その曲がった根っこが神経に当たっているようにも見えます。
今回はこの左下の親知らずを抜歯することになりました。

さらに詳しく立体的に下歯槽神経と親知らずの位置を確認するため、CTも撮影し詳しい解析を行います。
親知らずが生えている位置が、神経に近い、あるいは神経に当たっている場合は、大きな病院に紹介する場合もあります。
親知らずは下歯槽神経から十分に距離があることが分かりました。


脈拍や血圧、酸素飽和度を測り体調を確認し、抜歯の注意事項をお伝えして、さっそく抜歯開始です。
親知らずの周りの骨を最小限削っていき、抜いていくスペースを作ります。
そこから親知らずの頭を輪切りにするように切断して取り除き、最後に根っこの部分を慎重に抜いていきました。

穴が開いた部分の傷口を縫合し、抜歯終了です。
抜き残しもなくスッキリと抜けていました!


下顎の親知らずの抜歯の場合、歯根が下顎の神経に非常に近いケースでは、統計的にしびれた感じが6ヶ月ぐらい継続する症例が200例に1例ほどの割合で起こることがあります。
数時間後に抜歯後の症状の確認のお電話をしたところ、少し痛みがあるものの、出血は止まっておりり、腫れやしびれ、痛みもないとのことでした。
翌日、消毒に来院された際も、しみる程度の痛みがあるだけとのことで一安心です。
左 下親知らずの抜歯、お疲れ様でした。