2023年01月23日
お口の健康と全身の健康
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は「お口の健康と全身の健康」についてのお話です。
誤嚥性肺炎は食べ物を誤嚥するよりも、唾液の誤嚥によって引き起こさることが多いそうです。
そのため、衛生状態の悪い口腔環境では歯が多く残っている方が誤嚥性肺炎のリスクが高いといわれています。
自己清掃が難しい介護の現場では、歯があることが大きなリスクとされていて、歯が残っていない方が管理がしやすいと思われているようです。
咀嚼障害の原因が器質障害性である場合には、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで機能回復させることが重要ですが、運動障害性咀嚼障害を引き起こす時期となると、むしろ歯がないようが良いとされるようになっています。
肺炎で入院した患者さんのデータでは、50歳未満で肺炎を起こした患者さんでは誤嚥性肺炎の診断名がなく、すべて非特異的肺炎となっています。
しかし50歳代以降で誤嚥性肺炎の割合は年代に比例して増加していて、90歳代では9割以上が誤嚥性肺炎で入院されていることがわかっています。
カテゴリー 歯のこと