勉強会

ワーファリン服用患者の抜歯

こんにちは、愛媛県松山の伊藤歯科院長伊藤です。
今日は、診療後7時30分より、歯科医師会館で例会です。
例会で終了後、『坑凝固薬・坑血小板薬を安全に使用するために』という題目でよつば循環器科クリニックの院長阿部充伯先生の講演がありました。
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愛媛県は厚生労働省平成18年度の心疾患死亡率は都道府県別死因統計では男性2位女性1位で全国的に見てもワースト1ということです。
その危険因子と考えられるのが高血圧・高コレステロール血症・糖尿病・喫煙・肥満等が考えられています。
このような危険因子が重なってくると血管合併症の危険度が急激に高まってきて、動脈硬化疾患は今後ますます若年化・増加の一途をたどるようになります。
治療薬としてワーファリンの坑凝固能は優れたものがありますが、必ず一人ひとり血液凝固能を測定して投与量を設定する必要があります。
また、ワーファリン内服時は納豆・クロレラ・青汁・ウコン等の健康食品や緑色野菜は摂取を控えるべき食品としてよく知られています。
歯科の領域でも抜歯等の観血的処置に対して、ワーファリン錠を服用されている患者様が多く見られ主治医の先生に問い合わせする機会が増えてきています。
伊藤歯科でもワーファリン錠服用者に対しては必ず照会状を出すようにしています。
INR2.0前後でコントロールされている患者様の場合はほぼ問題なく抜歯時にワーファリン錠を内服継続下での施行が望ましいとの見解でした。
抜歯後の後出血の原因はINRではなく炎症であるということです。
以前からワーファリン服用時の抜歯の照会に対して様々な医療機関から様々な回答を頂いておりましたが、今日はそのエビデンスが聞けて大変有意義でした。

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