歯のこと

技工士の仕事8

こんにちは、技工士Kです。

ゴールデンウイークも終わり雨模様の日も増えてきた今日この頃、梅雨の季節となりますね。

Kの家の前は以前、水田だったせいもありカエルがその季節を教えてくれていましたが、今はもう家が建ってそれもなくなり何となく物足りなさを感じているこの頃です。

さて今回も仕事編いってみましょう。

模型製作終了後いよいよ失われている部分を復元する作業に入っていきます。

色々な修復材がありますが最もポピュラーな金属修復、ここでは銀歯と言った方が分かりやすいのでそう言いますね。

これの作り方をお伝えします。

銀歯は金属を鋳込んで作られます。

そのため鋳型と呼ばれるものを作成します。

鋳型は金属が鋳込まれるため当然のことながら中が空洞になっています。

その空洞はワックス(ろうそくの成分みたいなもの)で修復したモノを埋没法で鋳型を作り、それごと電気炉で焼き上げた後形成されます。

といいますのは、鋳型の中のそれぞれのワックスはきれいに燃えて電気炉の中で跡形もなく蒸発します。

すると空洞が出来上がるというわけ。

その後熱々の状態で金属が鋳込まれます。

ワックスロストして金属に置換する方法です。

手順が多いので色々とワックスや埋没材、金属の収縮等なんやかんやでここでも変形との闘いが待ち受けています。

近頃はコンピューターでスキャンして一歯一歯削って作るCADCAMなどがありますが、ただある程度慣れてくるとその変形の係数も分かってきて、ワックスの型さえ出来ればドンドン埋没して一気に鋳込める利点があります。

とは言え万が一鋳込みを失敗すると大変ですが。

変形のなさで言えばCADCAⅯが文句なしなのですが今のところ自費の割合が多く、依然として高価な材料、方法となります。

今後変わってくるかもしれませんね。

以下次号。

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