2018年10月11日
認知症①
こんにちは、広報・受付担当トガワです。
認知症は、「いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障を来すようになった状態」と定義されています。
認知症とはそれ自体が疾患ではなく、認知症の原因となり得る疾患の続発症状として出現する数々の症状の総称です。
認知症の原因となる疾患には、神経変性性疾患と脳血管障害が大半を占めています。
認知症の原因疾患で有名なアルツハイマー型認知症は、1906年にドイツのAlzheimer博士により発見された疾患で、脳の委縮を主体とする神経変性性疾患だそうです。
日本においてもアルツハイマーは認知症の原因疾患の第一位で、今後も何らかの介護や支援を要する認知症高齢者が増加すると見込みがあるといわれています。
神経変性性疾患は、初期には記憶中枢である海馬が委縮して記憶が障害されることが有名です。
進行すると記憶障害だけでなく、失行や空間認知障害等によって自立した生活が困難となります。
自覚症状が現れにくいことも特徴で、社会生活に支障を来すようになってから病気が発見されることも多くなります。
一方で脳血管障害による認知症は、脳血管障害のダメージにより発症するために認知症の発見が比較的容易であるといわれています。
脳血管障害の発症に伴うので、麻痺などの運動障害を併発することもあります。
小さな脳梗塞が多数起こり徐々に進行していくようなケースもみられるそうです。
では次回も認知症についてお話していきます。
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