技工士への道
みなさんこんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
以前、歯科衛生士・歯科助手の資格を取得する方法をお話しました。
今日は歯科衛生士・歯科助手と並び、歯科医院において重要なポジションを担う、「歯科技工士」になるための方法を簡単にお話ししたいと思います。
まず初めに、歯科技工士の仕事とは主に、歯科医師が作成した指示書をもとに入れ歯、歯の被せもの、歯の詰めもの、矯正装置などの製作・加工、修理を行うことです。
また、スポーツにおける歯科の重要性がますます高まっており、歯を守りパフォーマンスの向上を目的としたマウスガードの製作も行っています。
資格を取得するためには、高校卒業後、歯科技工士教育機関に入学し、2年以上学んで必要な知識と技能を習得すると、歯科技工士国家試験の受験資格を得ることができます。
歯科技工士教育機関は全国にあり、2年制・3年制の専門学校や、4年制の大学、2年制の短大があります。
また、数は少ないですが夜間部を併設している学校もあります。
その後、毎年2月に実施される全国統一の歯科技工士国家試験に合格し、厚生労働大臣の指定する登録機関に申請することによって、歯科技工士名簿に登録され、歯科技工士免許が交付されます。
ここで晴れて歯科技工士という国家資格を有することになるのです。
就職先は、歯科医院や診療所、歯科技工所、歯科器材・材料関連企業、歯科技工士教育機関等がありますが、いずれも人手不足、特に若年層の人材の不足が深刻な問題のようです。
当院では現在、2名のベテラン技工士が常駐しています。
高度な技術や経験を元に作られる精密な技工物は、当院の患者様にも大変好評を得ています。
また、義歯や装置の不具合にも、その場で迅速に対応する事が可能です。
細かい作業が得意で手に職を付けたいと考えている学生さん。
将来のお仕事として「技工士」という選択肢はいかがでしょうか?
参考:日本歯科技工士会HP、スタディサプリ