老化と歯の関係
みなさんこんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
「老化」は歳を重ねることで起こる自然現象ではありますが、ある部分は生活習慣によってもたらされるといわれています。
たとえばまったく同じ遺伝子を持った一卵性の双子でも、歳をとるにつれて顔かたちに違いが生まれ、高齢になると何歳も年の差を感じさせるほど違った顔になることがあります。
喫煙習慣やお口を不潔にしていることが老化を早めるそうです。
また、もうひとつとても大きく影響してくるのが、食いしばりや歯ぎしりの習慣です。
リラックスしてお口を閉じているとき、上下の歯は接触していないのが普通ですが、いつも上下の歯を接触させている人がいます。
これが食いしばりのサインです。
上下の歯同士を接触させているのは、たとえるといつも荷物を持っているようなものといわれています。
力んでいるつもりはなくても、疲労がたまってしまい首や肩の筋肉がこり、頭痛の原因にもなります。
食いしばっていると歯が骨の中に沈み込み、噛み合わせが低くなって老化が進んでしまいますが、リラックスして上下の歯と歯を離しておくと咬み合わせの高さは自然に回復してきます。
老化を加速させるのが、食いしばりや歯ぎしり、態癖なのです。
そんな食いしばりや歯ぎしりは、悪い咬み合わせが誘因になって起こることがあります。
歯の咬み合わせの山と谷がはっきりしなくなってしまうと、歯ぎしりが起こりやすくなります。
よくない癖や習慣のために歯が内側に倒れ込むと、上下の歯列が深く咬み込んでしまい、食いしばりやすくなります。
頬杖だけでなく、口の周囲のクセにも気をつけなければいけません。
自分の歯だけでなく入れ歯の咬み合わせも大切です。
入れ歯はすり減って咬み合わせが低くなってしまうと、強い力を入れて噛むようになるため、さらに奥歯の咬み合わせが低くなりアゴが後退していくという悪循環を生じることもあります。
こうした入れ歯の場合は、奥歯を高くした入れ歯に作り直すことでこの問題は解決します。
咬み合わせが悪い、噛みにくい等の不具合があれば早めに歯医者さんで相談してみてくださいね。