歯科における口内炎治療
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
今日は身近なお口のトラブルの一つ、「口内炎」についてのお話です。
口内炎で病院に行く場合に意外と迷う点が、受診する診療科です。
口内炎は、さまざまな診療科で診察してもらうことが可能です。
当院でも時々「口内炎は歯科でも診てもらえますか?」というお問い合わせをいただくことがありますが、もちろん歯科でも診察は可能です。
その他、耳鼻咽喉科や内科、皮膚科、お子さんの場合は、小児科でも診察してもらうことができます。
口内炎が発症する原因にも様々あり、物理的要因、体調不良やドライマウス、口腔内の不衛生が原因で起こるともあります。
アフタ性口内炎
一般的に多く見られる口内炎で、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足などが原因で起こると考えられている口内炎です。
カタル性口内炎
口の中を噛んでしまったり、合わない被せ物・入れ歯や矯正装置が粘膜に当たってできた傷や、やけどや薬品などによる刺激などが原因で起こる口内炎です。
ウイルス性 口内炎
ウイルスや細菌の感染が原因で起こる口内炎です。
カンジダ性口内炎
カンジタは感染症を引き起こす真菌(カビ)の一種です。カンジタが口内に感染し、炎症を起こす事があります。
アレルギー性口内炎
食べ物や飲み物、金属などのアレルギー反応によって表れる症状です。
金属の場合は口腔金属アレルギーと呼ばれ、歯の治療に使われる金属が原因である可能性があります。
ニコチン性口内炎
喫煙が原因となって起こる口内炎です。
歯科における口内炎の治療は主に「レーザー治療」と「薬物治療」により行われます。
レーザー治療
医療用の低出力レーザーを患部に照射し、殺菌・消炎鎮痛・組織が活性化することで、口内炎の痛みが軽減され、治癒を早める効果がある治療法です。
薬物治療
主に塗り薬(口腔用ステロイド製剤) や消毒の効果があるうがい薬等の外用薬を使って行う治療法です。
当院では主に「ベンゼトニウム塩化物うがい液」と「デキサメタゾン口腔用軟膏」を処方しています。
もし口内炎ができた時は、市販のお薬を使用したり、自然に治癒するのを待つ方法もありますが、このように、病院で治療する方法もあることを知っておいていただければと思います。
また、2週間以上治らない、広範囲で発生している、発熱などの全身症状を伴っている等の場合は、違う病気の可能性もありますので、必ず病院を受診するようにしてください。