インプラント

元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部

こんにちは、予防歯科とインプラント・ホワイトニング・審美歯科で大切な歯を守る愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、院長伊藤泰司です。

先週の日曜日は、朝から気持ちのいい秋晴れでした。
そんな中、第21回IPOI学会中・四国支部学術大会が玉井歯科商店でありました。

演題は「インプラント治療成功への診査診断法と治療計画」で講師は元永三先生です。

先生はPOIの公認インストラクターであり現在は九州大学歯学部臨床教授をされています。

数年前に大阪のPOIのマスターコースで先生の講演をお聞きした以来ですから、久々にお聞きする先生の講演を楽しみにしていました。

元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
先生も50歳半ばにさしかかり、講演の内容も以前のようなイケイケのスタイルからかなり様変わりしていました。80歳まで生涯現役でされる先生の今年のテーマは「感動」だそうです。

インプラントに限らず、治療においてはインフォームドコンセントが極めて重要です。

そのためには、医院の医療技術と得意分野を前面に出して、院長の明確なコンセプト作りと患者さんの治療に対する動機付けが成功の鍵といわれました。

元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部

日ごろより、院長始めスタッフも感謝する心を持ち自分が感動してこそ患者さんに感動を伝えられます。
そしてその気持ちをお互いが共有できる関係作りが何より大切だといわれました。

昨今患者さんとのトラブルの原因のほとんどはこうした良好な関係不足によるものと思われます。

今回のテーマであるインプラント治療成功で一番問題となるのはインプラント保綴であり、従来の骨の中でのインプラントがどうであるかという議論は患者様にとってはあまり問題ではありません。

患者様の関心ごとはいかに綺麗でそしてよく噛める最終修復物が入るかということに尽きます。

その点にもっともっと、心血を注いで考えていかねばならないというのが元先生の持論です。

元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部

そして、歯科医として大切な能力とは適切に診断する能力を持つことと、適切に咬合調整する能力を身につけることであるといっても過言ではありません。

また先生は、診療に対して明確なコンセプトを持って、診療に臨み、その軸がぶれないことが大切であるといわれました。

知っていることとやっていることと出来ることがいつも一つの線上にあることが大事で、結果の出ていないものを患者様に還元することは無謀であるとさえ言われています。

自分の能力の中で最大限に出来ることを常に考えて 治療に当たる態度が大切であると思います。

常に患者さんに優しい治療をこころがけ、それはとりもなおさず術者に優しい治療にもなります。それによりストレスフリーの診療体系を築き上げていくことが今後の課題であると思います。

講義の中で特に臨床に応用できるなと思ったことは、インプラントの寿命は永いものだから、可撤式がベストであるということ。しかしクラウン・ブリッジの合着はセメント合着がベストであるのでそれを解消するいい方法がありました。

元先生は舌側のマージン部にマイナスの刻みを彫りハンドトルクのマイナスドライバーで簡単に外す方法を考案されていました。

元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
その他、さすがは元先生と頷ける数々の方策が随所に見られた講演でした。

元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
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元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部
元永三先生講演@IPOI学会中・四国支部

5時間あまりの講演でしたが久々に勉強になったと思えるいい内容だったと思います。

今回の講演はインプラントのお話だけでなく、こうした臨床に対する取り組む姿勢を教えていただき非常に共感を得ると同時に、今後の自院での指針に大いに参考になりました。

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