2020年08月19日
身体に影響される歯周病
こんにちは、伊藤歯科医院衛生士のマエダです。
歯周病とは一見無関係のように思える病気も、歯周病菌が関連している場合があります。
歯周病菌が歯周ポケットから血液中に入り込み、血流に乗って全身に運ばれて、臓器や血管の内壁にたどり着き、各場所で炎症を引き起こすことなどが原因といわれています。
歯周病と全身疾患を同時に治療することが、それぞれの快復につながります。
o脳梗塞
歯周病菌が歯肉の血管から血液に入り、脳血管で動脈硬化の原因となり、脳梗塞を引き起こすことがあります。
o心筋梗塞・狭心症
冠動脈に歯周病菌によりアテローム性動脈硬化症が生じ、心筋の壊死が起こると考えられています。
o腎炎
歯周病菌が腎臓に感染することで、腎機能の障害が起こります。
o糖尿病
歯周病は血糖値を下げるインスリンの働きを妨げます。
一方で、糖尿病になると歯肉に炎症が起こりやすくなります。
糖尿病と歯周病は、互いに影響し合っています。
o肥満
肥満だと歯周病が悪化します。
逆に、歯周病があると、歯周病菌の内毒素の影響で、肥満が進行するといわれています。
歯周病は肥満、糖尿病と関係する点で、メタボリックシンドローム(メタボ)と共通しています。
歯周病とメタボは相互に関係していると考えられています。