インプラント

インプラントオペの症例

みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。

 

今日は、以前当院で行ったインプラントオペの症例をご紹介していきます。

 

今回の患者様は、長い間、下の前歯が動揺していたため、ワイヤーとセメントで固める処置をしていました。

しかし、そのうちの1本が抜けてしまい、両隣の歯の状態も良くなかったため、抜歯を行い、インプラントを植立する事を希望されました。

そして、右下2番目と左下1・2番目の合計3本のインプラント植立が決まりました。

 

 

当日の様子は、まず診療室に入っていただき、簡単にお口の中の全体的なお掃除と麻酔、仮歯を外す処置、CGFのための採血を行います。
 
 
CGFとは、患者様自身の血液を専用の遠心分離器で血液を遠心分離して生成した「フィブリン」と傷の治癒や組織の再生に有効な血小板や成長因子を濃縮したゲル状の塊です。
 
インプラント手術では、骨が足りない部分にCGFを填入したり、膜状にして骨を覆うことで、骨密度が低い人や顎の骨が薄い方など、インプラント手術の可能な範囲が広がり、その後の傷の治癒や骨組織の再生の促進が期待でき、治療期間も短縮できるため、インプラントオペでは必ずと言っていいほど使用されます。
 
 
麻酔が効いている事が確認されると、すぐにオペ開始です。
 
まずは右側の歯から、歯茎から骨の部分まで、穴開けパンチの要領で穴を開けていきます。
くりぬいた部分の歯肉を取り除き、次は骨に穴を開けていきます。
 

ドリルの先端を細い物から徐々に大きい物に変えながら、植立するインプラント体のネジの部分を除いた胴の部分の太さに合わせた大きさの穴を開けていきます。

開けた穴にCGFを入れ、専用道具を使ってネジを締めるように長さ2センチ程のインプラントを骨に埋め込んでいきます。

 
続けて左側も同じ工程で順調に植立していきました。
当初、3本の植立する予定となっていましたが、2本でも充分補綴は可能との判断で、急遽2本に変更となりました。
 
このように、現場で予定が変更になることも、時々ですが起こる事があります。
 
ですので、インプラントオペに関わるスタッフは、どのような状況でも対応できるように、あらゆる準備と心構えが必要なのです。
 
しっかりとインプラント埋め込まれた後は、仮歯を入れ、動揺がないか、噛んだ時に当たらないかなどを確認して、最後にパノラマ写真を撮影して今回のオペは終了となりました。
 

翌日、消毒に来院された際に症状を確認したところ、少しズキズキとした痛みはあるものの、痛み止めを飲むほどではなく、出血や腫れ、しびれも感じていないとのことで一安心です。

 
※オペの内容及び写真画像等は、患者様の承諾を得て掲載しています。

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