2023年03月13日
歯の神様
みなさん、こんにちは。伊藤歯科医院カワニシです。
みなさんは、むかしむかし「歯の神様」が信仰されていた・・・ということをご存じですか?
現在、歯の痛み・悩みを癒す目的で祈願などをする神社・仏閣・石像などの数は、全国各地で約300ヶ所くらい存在すると推察されています。
ここ松山市にも「来迎寺」というお寺に歯の神様が祀られています。
松山城主加藤嘉明の家老であった足立重信が、松山城築城と合わせ、市内を流れる石手川の改修を行って城下町の土地の確保と新たな水田を開発した功績をたたえられ、寛永2年(1625年)に死去した際に本人の遺言によって松山城を望見できる城北の来迎寺境内に墳墓がつくられました。
その後、重信が歯痛が原因で死んだことが世間に知られると、いつしか重信は「歯痛止めの神」として祀り上げられ、墓前には歯痛止めの祈願をする人が後を絶たなかったと言われているそうです。
まだ医者いう存在が縁遠かった時代に、庶民は歯痛などの悩みに、「神頼み」や「まじない」などに頼らざるを得なかったのでしょう。
もしかしらた、重信も現代の歯科治療を受けられていれば、もっと長生きできていたのかもしれませんね。
もちろん、今の時代でも神頼みで歯の痛みは治りませんので、痛みを感じた時は早めに歯科を受診するようにしましょう♪
カテゴリー 歯のこと