Doc’s Best Cement（ドックベストセメント）

ドックベストセメントとは？

ドックベストセメント（Doc’s Best Cement）とは、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンに本社を置くCooley & Cooley社から発売されている歯科医療のう蝕治療で用いられる銅セメントの事、またそれを用いた治療法の事です。銅の殺菌力により、従来であれば抜髄（神経をとる治療）になる症例で、神経を残すことができると期待される治療法です。このセメントは軟化牙質（感染牙質）を完全に除去せず、充填することが可能で、充填後は感染牙質は再石灰化し治癒していきます。

ドックベストセメントの利点は？

• 痛みがほとんどない！
• 神経を残せる可能性が高い！
• 治療回数が少ない！
• ドックベストセメントの殺菌力は永久的に続く！

ドックベストセメントを使用した治療の流れ

むし歯がエナメル質を破壊し、象牙質まで侵している状態。

むし歯の部分をある程度取り除き、深い部分（下の方）のむし歯は削らずに残します。

むし歯の部分にドックベストセメントを詰める。

ドックベストセメントの上に詰め物を入れて終了。

永続的な薬効のおかげで、徹底的に象牙細管に潜む細菌や神経に達した細菌も浸透殺菌します。詰める際にどうしても残ってしまう隙間などは歯の自己回復力で元に戻ります。

ドックベストセメントを使用した治療の例

• 

  レントゲンでむし歯の範囲を確認します

• 

  部分銀歯の下に大きなむし歯があります

• 

  古い銀歯を取り除きます

• かなり深いむし歯

  銀歯の下のむし歯を部分的に取り除いて洗浄します（むし歯を2mm残します）
  深い虫歯でも神経を残すことができます（自費診療になります）

• ドックベストセメント充填

  深い穴の部分にドッグベストセメントを充填し経過観察します
  ミネラルの作用で残したむし歯が再石灰化して元にもどります

• セラミックインレー

  形を整えて詰め物をします
  ※型取りをして後日詰め物をすることもあります

ドッグベストセメントQ＆A